こんにちは!フランスガイドのチナツです。
皆さん突然ですが、純度100%の天然生ハチミツ、食べたことありますか?
と、、、とんでもなく美味しいんです!!!!
日本では、ハチミツの販売において100%不純物0出ないと”天然”と言う言葉を使ってはならないと規定があるそうですが、フランスは更に厳しく、そもそもMIELミエル(ハチミツ)とだけ記載した商品は必ず天然物100%でないといけない、つまり砂糖やシロップ、液体が固まらないようにする為の物も入れてはいけないと言うことです。
え??フランスのスーパーでよく見るこいつ!ずっと食べてたのに、、、純生ではなかったと言うことでショック。まぁ日本もそんなのイッパイありますよね。値段を見れば安すぎてすぐわかります。せこいのは、”天然”と書かずに”純”と言う漢字だけで雰囲気出してますもんね。どこのとは言わないけど。
さて、私ど田舎のアンドレロワール県サンシール市と言う場所で、ハチ師匠のハチミツ収穫風景を取材して来ました!
数年前から、ハチ師匠と呼ぶ方の元へミツバチの養蜂のお手伝いをしにお邪魔してます。
初めて本物を食べた時の甘さで脳みそがジーーーーンとなる感じ、忘れません。
フランスのハチミツ収穫時期は基本的には春が4月末から5月頭。夏は8月。養蜂家によってどの花のミツかで収穫時期が多少前後します。ここ、サンシール市は主にアカシアの花、ニワコトの花、そして菜の花、夏はボダイジュの花からの蜜が多いそうです。全然日本では聞いたことのない花の名前ばかり。後は、どの場所に巣箱(養蜂箱)を置くかによってミツバチ達が向かう花が決まります。つまりはその味と香りのハチミツになると言うこと。
まずは、巣箱の上からハチ達がフワフワ~っとなっちゃう煙を軽くかけます。そしてみんなが巣箱の下の方へ避難したところを、上の蓋を開け上段部分だけを取ります。
そこに大量の枠がはめ込まれていて、そこに蜜が大量に!!!
このフレームだけを持ち帰って、今度は、蜜蠟(ミツロウ)と呼ばれるハチミツが満たされている六角形の穴の塞がれた部分、保存する為の部分を温めたナイフで削ぎ取ります。すると中からハチミツが溢れ出てきます。うわ~😍となる瞬間。取り出した巣枠は、遠心分離機を使いハチミツを巣からきれいに採り出します。
蜂が一生懸命つくった巣はそのまま壊れることなく残ります。フレームを巣箱に戻すとその巣を使いハチはまた次の収穫へ向けて動くわけですね。
養蜂を観察させてもらい始めた当初は、こんなに頑張って働く子達 (すごい子は自分の体の半分ぐらいの重さの花粉を運びます) が集めた蜜を、無理やり取っちゃうのかと少し罪悪感を感じてました。
ただ、1年を通して養蜂風景に触れていると、彼らが最大限の力を発揮できるよう、養蜂家もとにかく1年大奮闘です。
雨風から小屋を守り、スズメバチに襲われ食べられないないよう罠を貼り、病気にならないよう最大限に気をつけます。それでも亡くなってしまう巣はあります。ミツバチ皆で協力して蜜を集め、嬢王蜂と卵を外的から守り、そして又新しい命が生まれ、このサイクルの集大成を肌で感じ涙が出てきました。
とんでもなく濃厚な、この1瓶は田舎の皆様のみで瞬殺で売り切れになるようです。
パリではオペラ座のハチミツ、なんてのもお土産で有名ですよね。あれはネームバリューが高すぎ。
是非一度、純生100%のハチミツを食べてみてくださいね!
ではまたー Bonne journée❤️